引っ越した先は緑豊かな田園地帯、それまでは住宅が密集した繁華街に住んでいたので、心が癒されるなと当初は喜んでいました。
しかし、月日が流れるにつれ徐々にうんざりすることが増えていったのです。
それは、私が苦手とする虫が多くて家にも入り込んでしまうということでした。
虫よけハーブや殺虫剤を駆使して家に入り込ませないように努力をしていたのですが、ある晩寝ていると枕もとで何かが移動していく気配を感じ、叫び声を上げて電気をつけたら心臓が止まりかけました。
それは家の中では見たことがなかったムカデで、何とか主人が掃除機で吸ってくれたのですが、吸ったムカデをどう処理するのかで数日間悩んだくらいです。
もしあの時、枕ではなく私の顔の上を這っていたらと思うと、気を失ってしまいそうになる恐怖の体験談でした。