カツオブシムシという昆虫をご存知でしょうか。
この昆虫の幼虫は繊維、特にウールや麻や絹などを食べてしまう習性があります。
幼虫は他にも昆虫の死骸や、鰹節などの乾燥食品も食べるためこの名がつきました。
日本にはヒメマルカツオブシムシと、ヒメカツオブシムシの2種類がいます。
この虫は幼虫の頃は暗い場所を好み、成長すると明るい場所に住処を移して花粉や蜜を食物とします。
ただし暗い場所で産卵を行うので、孵化した幼虫はタンスやクローゼットを住処として成長します。
厄介なことにこの虫は飢餓状態に強くまた越冬もできるので、春になって防虫剤の効果が弱くなった時などに、衣類を食べてしまうことがあります。
カツオブシムシの成虫は外から入って来ますので、出かけた後は服を洗濯し、洗濯物の取り込みや花壇の花を生ける時には気をつけましょう。
もちろん室内も掃除をきちんとし、防虫剤の期限切れにも注意するようにします。